米国の超党派の外交・安保政策研究グループは2月、日米同盟を展望する報告書を発表しました。共同代表の名をとって新アーミテージ報告といわれます(「米日同盟―アジアを正しく導く」)。 新というのは、ブッシュ政権が発足する直前の2000年に前の報告が出されたからです。ここでは座間などの再編、米軍・自衛隊一体化や憲法改正などを提唱し、対日政策の「青写真」となったと自賛しています。 「現在米国は世界の他の地域のことで頭が一杯だと思われている」「米国のアジアでの優勢は恒久ではない」―イラク戦争の失敗の経験に立ち、日米同盟をアジア政策の「中核」と位置付けています。 報告は「米国の価値観を押し付けない」といっていますが、アーミテージは国務副長官のとき、パキスタンに米国の対テロ戦争への協力を迫り、ノーの場合は、「空爆されることを覚悟せよ。石器時代に戻る覚悟もせよ」と威嚇した人物です。 安倍内閣は、こんな「脅迫・威嚇」を受ける前に、いわれるままに進んで改憲、集団的自衛権の見直しなどに突き進むというのでしょうか。暴走をやめさせる国民の反撃の時期が迫ってきました。(び)
新かながわ 第1939号(2007年3月11日)より
|